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デジタルの力で、
結婚式の準備に新しい体験を。株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 様、
株式会社アツラエ

ハウスウェディングの先駆けとして、
全国でウェディング事業を展開するテイクアンドギヴ・ニーズ。
結婚式や披露宴を行うお客様(新郎新婦)に対するサポートを手厚くしながら、
ウェディングプランナーの業務負荷を軽減する。
相反する課題を乗り越えるために、
長らく紙で行われていたコミュニケーションのデジタル化に取り組みました。

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結婚式当日まで、より効率的で、より深いコミュニケーションを。

人生の晴れ舞台、結婚式。
最高の1日を迎えるために、新郎新婦とテイクアンドギヴ・ニーズのウェディングプランナーは、「ウェディングノート」と呼ばれる紙のツールを使いながら、当日までの段取りを確認し、挙式・披露宴の内容や衣装など様々な準備を進めていました。ウェディングノートはお客様に非常に好評を得ているツールであり、同社のサービスの質を支える大切な存在です。しかし一方で、持ち運び面での負担や、印刷コストの問題など、合理化を図る余地も残されていました。また、同社のプランナーは一人で複数の顧客を担当し、時期も内容も異なる結婚式の進捗を並行して管理する必要があるため、紙ベースでのやり取りは負荷も大きく、業務効率の改善も課題となっていました。
そこで、ウェディングノートをデジタル化することで、紙による物理的な負荷をなくすとともに、お客様にとって結婚式の準備をさらにワクワクするような体験に変えることはできないか。そして、同社のプランナーが、準備の進捗管理のために割く時間を、結婚式や披露宴の演出など、クリエイティブな仕事のための時間に変えられないか。さらには、式場の支配人となるマネージャーが、複数の式やプランナーの動向を俯瞰的に把握できる管理ツールとしても使うことはできないだろうか。お客様、プランナー、支配人、三者の視点でコミュニケーションをアップデートする、ウェディングノートのデジタル化プロジェクトがスタートしました。

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お客様とともに、
理想のシステムをデザインする。

提案にあたって私たちアツラエ(旧ジェナ。以下同意)が大切にしたのは、「システムデザイン」というプロセスです。システムデザインとは、必要な機能を一方的に選択して提案するのではなく、まずは考えうるあらゆる機能を提示し、それを元にディスカッションを重ねながら、本当に必要な機能を整理、選択していくアプローチ。ウェディングノートでは、新郎新婦、プランナー、会場支配人の三者を想定したため、候補となる機能は100を超えました。私たちは、現場のプランナーはもちろん、プランナー業務の経験がある担当者や、結婚式を挙げたばかりの制作スタッフにヒアリングを重ねるなど、実際の業務シーンに沿ってひとつひとつの機能を丁寧に検討し、実装すべき機能を絞り込みました。これまで紙のウェディングノートが担っていた機能はもちろん、様々なデータを連動させることで、席次表の作成や招待状の宛名入力などの複数項目を一元管理できる仕組みを開発。準備の進捗やステータスが一目でわかり、新郎新婦とプランナー双方にとって負担の少ないシステムを構築するとともに、結婚式に関する知識を学べるコンテンツや、お互いへのメッセージ機能を搭載するなど、結婚式当日までの準備そのものを楽しめるようなツールとして、紙のウェディングノートにはなかった新しい体験を生み出しました。

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徹底したユーザー視点で、誰もが使いやすいUI/UXを実現。

いかに合理的かつ網羅的に機能を選択したとしても、それを操作するためのインタフェースが使いにくければ意味がありません。私たちは、UI/UX設計のプロフェッショナルとして、様々な角度から、誰でもストレスなく直感的に扱えるデザインを追求しました。どの画面でどの情報が表示されると快適なのか、ユーザーの行動を仮定し、仮説を立てながら、画面上の情報を整理し、デバイスごとのデザインを構築。それだけでなく、実際のユーザーの声を重視し、約500名の同社のプランナー全員にアンケートを実施して現場の声を開発に反映させたほか、さらにプロトタイプ版を約20名のプランナーに使っていただき、複数回にわたってレビューと改良を繰り返しました。徹底したユーザーヒアリングとテストを重ねた結果、誰もが直感的に操作できるシームレスなシステムが完成。導入に際しての混乱なども全くなく、非常にスムーズにデジタルへの移行を行うことができました。
ウェディングノートのデジタル化によって、結婚式を挙げるカップルがより快適に準備を進められるようになったことはもちろん、プランナーがより深くお客様に向き合い、クリエイティブな仕事に集中するための時間が生まれました。結婚式までの進捗管理の効率化だけでなく、サービスの質を上げるための時間創出こそが、今回のプロジェクトの最大の成果になりました。

Voice
テイクアンドギヴ・ニーズ様から
アツラエへのお声

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株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 運営統括本部
事業企画部長 浅野 祐樹 様 ・ 事業企画部 マネージャー 波多野 智史 様

ブランド価値まで高めてくれる、業務改善となりました。

ウェディングノートのデジタル化に際して、特に重視したのは、直感的に操作できるユーザビリティでした。お客様も当社のプランナーも、必ずしもデジタルに詳しいわけではありません。その意味で、アツラエさんが強みとするUI/UXの設計は、私たちが最も期待していた部分であり、想像以上に使いやすいシステムが出来上がったと感じています。
また、優れたユーザビリティもさることながら、何社か声をかけさせていただいた中でアツラエさんを選んだのは、BtoC系のアプリ開発に実績があり、私たちの想いや考えにしっかりと寄り添いながら、ユーザーの視点に立って議論したり、一緒になって考えていくプロセスを大事にしてくれたからです。紙のウェディングノートに込められた想いまでしっかりとヒアリングしてくださったのは印象的でした。だからこそ、ひとつひとつ意味のある機能を提案いただき、私たちも無駄のない意思決定ができたのだと思います。我々の要望をすばやくキャッチアップして、イメージ通りのデザインに仕上げてくれたクリエイティブの質の高さにも満足しています。
何よりも、紙ベースでの業務負担を軽くすることで、プランナーがお客様に向き合う時間が増え、結婚式の質を上げることにつながったことが、テイクアンドギヴ・ニーズのブランド価値を高めてくれたと考えています。

CiRQLE

企業の健康経営をサポートするアプリ「CiRQLE」を株式会社 Phone Appli様と共に、共同開発させていただきました