少数精鋭のチームでPoC開発を4カ月で達成。
ライオン株式会社(以下、ライオン)は、2030年までの中期経営計画の一環として、会長・社長直轄の新規事業開発プロジェクトを進めています。2022年11月に販売を開始した「ORAL FIT(オーラルフィット)」という“お口のフィットネスサービス”も、次世代ヘルスケアを先導するライオンの意欲的な新しいプロジェクトです。
ORAL FITは、50〜60代を主なターゲットとし、「話しづらい」「むせる」といったお口の筋力の低下をチェックキットで確認し、自宅でできる1日10分間のトレーニングメニューを2カ月間続けるヘルスケアサービスです。
プロジェクトがスタートした2021年8月の段階では、サービスの提供方法としてLINEミニアプリの活用も想定されましたが、アツラエではLINEミニアプリとスマートフォンのネイティブアプリのいずれかの形式で提供できるPoC(概念実証)の進め方を提案しました。この提案が功を奏し、プロジェクトの早い段階からユーザーの利便性やサービスの拡張性を考慮したネイティブアプリでの提供方針が固まりました。当時は新型コロナウイルスの影響でオンラインでのコミュニケーションが前提となりましたが、Webブラウザ上で相互に情報共有できるホワイトボードやデザインツールの活用によって議論を深め、ユーザーにとっての使いやすさを中心に据えたUIデザインの制作を進めることができました。並行してアプリの開発もスタートし、プロジェクトが開始されてからわずか4カ月後の2021年11月にはユーザーテスト用のPoCアプリが完成しました。