新型コロナウイルスの感染拡大によって新しい日常への変化が求められる中、公共空間における価値創造を目指す株式会社パークは、公園での映画上映を行う「ParK CINEMA 1000」のサービス開発をスタート。コロナ禍でのプロジェクトという様々な制約がある中で、アツラエは、チケットやフード類の予約購入ができるWebサービスの開発と、運営側や出店者が利用する管理システムの開発を行いました。
圧倒的なスピードで、
質の高いWebサービスを。株式会社パーク 様、
株式会社アツラエ
クオリティを落とさずに、
いかにスピードを上げていくか。
「パブリックスペースを賑やかにすることで人々を幸せにする」を経営理念に、約100年にわたって公園などの公共空間におけるサイン計画や価値創造に取り組んできた株式会社パーク。同社では、街に新たな賑わいの場を創出するための装置として、公園内での映画上映やキッチンカーによる飲食物の販売を行う「ParK CINEMA 1000」の構想・検討を進めていました。その最中に、新型コロナウイルスによる感染症が拡大。ParK CINEMA 1000は、入場者数を制限しながら3密を避けられる野外イベントということもあり、早急にサービス化を目指すことになりました。
アツラエは、映画の上映情報の閲覧やチケットの予約、フード類の予約、キャッシュレス決済、電子チケットの発行などができるWebシステムの開発を担当。併せて、運営側が入場者やフードの注文状況などを確認できる管理システムの構築も担当することになりました。
最大の課題となったのは、リリースまで約2ヶ月という開発期間の短さ。コロナ禍という制約がある開発環境の中で、いかにすばやく、クオリティにも一切妥協のないWebシステムを構築するか。的確かつ円滑なプロジェクトの推進力とスピーディーかつフレキシブルな開発力、そしてもちろん質の高いデザイン力、それら全てを高い次元で求められるプロジェクトとなりました。
チームをオンラインでつなぎ、
あらゆる作業を並行して
進める。
納期から逆算すると、パーク社内部でのテスト開始までに与えられた期間は約1ヶ月。全体のワイヤフレームを1週間で固め、その後1週間でUI/UXデザインまで決定する必要がありました。アツラエは直ちに、進行管理を担うディレクターを中心に、デザイナーとエンジニアを含めたチームを編成。制作に着手する前に、お客様とアツラエチームの間で最も効率的、かつ密度の高いコミュニケーションを取る方法を検討し、全てをオンライン上で完結できるプロジェクト管理ツールの使用を提案。後々の進行をスムーズにするための環境を速やかに整えました。
その間、アツラエのデザイナーは、お客様の求める機能が記されたサイトの構成案を精査。ユーザー視点で、より効率良く予約できるように画面の構造や遷移の導線を再設計すると同時に、全体のデザインイメージまで制作し、サイトの構造と全体のデザインを可視化するワイヤフレームを構築しました。このワイヤフレームをオンライン上ですぐに共有。そこに質問やコメントを書き込みながらディテールを詰め、わずか1週間で質の高いワイヤフレームを完成させました。
また、このプロセスはオンラインでリアルタイムに開発チームにも共有していたため、エンジニアはどのようなサイト構造になるかを予測しながらデータベースの設計を行うなど、開発に向けての準備を進めました。さらに並行してエンジニアは、イベント運営側の管理画面の制作に着手するなどフロントのデザイン作業とバックエンドの開発を進め、プロジェクト開始から数週間後には、パーク社側の環境で運用テストができる状態までWebシステムを構築するに至りました。
ゼロから2ヶ月で、
まったく新しいWebサービスが誕生。
テストでは、お客様に実際の運用や操作を想定した受け入れテストを行なっていただき、その検証結果をオンラインで常に共有。リアルタイムで不具合や要件の修正、機能追加などのチューンナップを行い、結果として約1ヶ月余りでリリースの準備が整うなど、驚異的なスピードで納品まで完了させることができました。その間、全てのやり取りはオンラインで行われ、お客様・アツラエともに、メンバー同士が対面で直接会うことは一度もありませんでした。
また、今回のプロジェクトでは、お客様自身がエンジニアということもあり、開発時にはコードレベルでの会話やレビューが交わされたほか、リリース後もパーク社の社内で改良を加えいきたいというご要望があったため、エンジニア視点での改良作業がしやすいようにソースコードでの納品を行っています。時間的な制約やコロナ禍による開発環境の変化に対応しながらも、コミュニケーションコストを最小限に抑え、お客様の想いに応えていく。アツラエの対応力とクリエイティブの質が融合した、スピード感に溢れるプロジェクトとなりました。
パーク様からアツラエへのお声
株式会社パーク
FUN室 中村 弘之 様
FUN室 中村 弘之 様
どこにもないものを、
ゼロから「アツラエ」てくれる
無二の存在。
今回は極めてタイトなスケジュールでのプロジェクトになりましたが、アツラエさんは時間に追われるような素振りも見せず、とても軽やかに進行した印象がありました。もちろん、私に見えないところで必死に対応してくださったのだと思いますが、それを感じさせないくらいスムーズかつスピーディーでしたね。デザインも見た瞬間に「いいじゃん!」と思える出来映えで、想像以上。私が要望した機能がシームレスに操作できるように再設計されていたばかりでなく、色使いひとつ取っても、映画を上映する夜間に見ても眩しくならないように計算されているなど、運営側の管理システムも含めて、まさにプロの仕事。納品されたソースコードも非常に美しい構造で、今後の拡張性などを考えると、夢やロマンまで含んだ状態で納品いただけたと感じるほどでした。
アツラエさんは、私にとって受発注という関係ではなく「一緒に作るパートナー」。言われた通りに作ってくれるベンダーさんはありますが、私も思っていることの全てを言葉にできるわけではないので、どうしても思った通りになることが少ない。しかし、アツラエさんは、こちらが言葉にできていない部分まで上手く引き出してくれて、それを具現化してくれます。まさに社名の通り、オーダーメイドで「アツラエ」てくれる。こういう会社は他にないと思います。自社だけでは判断しにくいことも、豊富な開発経験に基づいて根拠を示してくれるので、非常に意思決定がしやすいですね。
ご一緒したのは今回が2度目ですが、コミュニケーションを重ねるごとに我々に対する理解も深まり、対応の質やスピードが上がっていく実感がありました。今後も、付加価値の高いサービスを生み出していくために、ぜひとも継続的なお付き合いをしていきたいと考えています。