膨大なジュエリーを、いかに知って頂くか

指輪だけでも約100種類に及ぶモデルをラインナップし、デザインやダイヤの種類の組み合わせによって、その選択肢は膨大な数に上ります。当然、各店舗にすべての商品を揃えることは難しく、店頭のカタログでも、全商品を紹介しきれない状況にありました。さらに、その膨大な商品ラインナップゆえ、それぞれの種類や価格を店頭のスタッフが把握するのもひと苦労。お客様の希望や予算に合わせて幅広いラインナップを用意しながらも、そのご案内方法をめぐるジレンマを抱えていました。お客様の相談に、もっと、すばやく柔軟に対応したい。解決策を求めて、ミキモトでは店頭でのIT活用を模索。株式会社ジェナ（現 株式会社アツラエ）に店頭アプリ開発のご相談をいただき、店頭でのご案内用のiPadアプリと、お客様がスマホで閲覧できるカタログアプリ、２つのアプリ開発に取り組むことになりました。

機能性とデザイン性を追求したアプリ開発を実現

アプリの開発はゼロからスタートしました。膨大な商品ラインナップを、いかにシンプルに分かりやすく、かつ「MIKIMOTO」のブランドイメージを高めながら構成するか。すべての商品ラインナップを見渡した上で、アプリに掲載する商品構成を再整理。価格を表示する仕組みの構築やUI設計など、開発のポイントは多岐に渡りました。 iPadアプリでは、スライダーの操作によって0.1カラット刻みで価格やダイヤの大きさを変えたり、設定した条件を保存し簡単に比較できるようにしたり、AirPrintに対応し、気に入った商品の情報を印刷して持ち帰ることができるようにするなど、接客における機能性とデザイン性を両立させるアプリを追求しています。 スマホのカタログアプリでは、アプリ上で来店予約ができるフォームも備えるなど、単なるカタログアプリに止まらない店舗との連携を実現しています。