「ホテルのロビーを華やかに彩る3基の大シャンデリアは、ホテルの顔として多くのゲストを出迎え、魅了する存在です。しかし2016年7月、ハイアット リージェンシー 東京ではシャンデリアの大規模なメンテナンス工事を行うことになり、シャンデリアは3ヶ月の間、囲み壁に覆われることに。工事の期間中、滞在するゲストに対してシャンデリアに代わる新たな楽しみを用意する必要がありました。ちょうどホテルに人型ロボット「Pepper」を導入したタイミングだったこともあり、Pepperを活かしたアイデアを求めて、Pepper活用に実績のある当社にご相談をいただきました。ホテルの上質な空間を守りながら、いかにゲストの方々に楽しんでいただくか。ハイアット リージェンシー 東京のロビーを舞台にしたコンテンツ開発プロジェクトが始まりました。
具体的な取り組みの内容は、ロビー内に設置した特設ステージに、「新宿」「神楽坂」「秋葉原」「多摩」など、東京のフォトスポットを収めた12種類のポストカードを用意。気に入った場所のポストカードをPepperに見せると、Pepperが画像を認識し、日本語と英語でスポットの解説やホテルからの行き方などを案内してくれる仕組みで、ポストカードは、東京土産として自由に持ち帰ることができるようにしました。また、ポストカードの裏にはQRコードを記載し、ケータイで読み取ると、そのスポットまでの案内や説明が見られるWebサイトも用意。立体的な体験を構築しました。
当社では、全体の企画やステージのデザインから、フォトスポットの選定、Pepperのプログラミング、説明シナリオの制作まで、一貫した体制でトータルにプロデュース。ホテルのロビーに調和するクリエイティブワークも好評をいただき、ハイアット リージェンシー 東京様からのご要望で、シャンデリアのメンテナンス工事終了後も、半年間、展示期間を延長することになりました。
